失恋・お別れ

恋愛における共依存とは?克服する方法はある?

恋愛をする男女の中には、「相手に尽くす」ことが好きなタイプの人が大勢います。

自分の行動によって好きな人が喜んでくれると誰しも嬉しいものですが、中にはそういった尽くすことに異様に執着してしまう人達が存在するのです。

恋人に喜んでもらうことに執着しすぎるがあまり、自分の価値の基準を自分で決めるのではなく恋人からの評価を基準としてしまうため、恋人と問題が起きた際に虚無感に襲われるといった問題に発展してしまうのです。

復縁相談の中でもたまに出会ったりしますね。

ものすごく彼に尽くしているのに自己肯定感が低く、自分自身のこととなるとあまり関心がないような・・。

彼女大丈夫なのかなあ?復縁させてもいいのかな?なんて心配になることも。。

この記事では、そんな「恋愛における共依存とは何なのか?」という疑問と克服方法を心理カウンセラーの方にお聞きしてきたので解説します。

共依存とは?

共依存とは、簡単に言えば「自分が傷ついても、傷つくと分かっていても相手を優先してしまう状態」のことです。

自分自身に焦点が当たっておらず、相手の期待に応えることだけに必死になってしまう状態を共依存と呼んでいます。

元々は1970年代にアルコール依存症者の妻たちが苦しんでいることに対して付けられた言葉でした。

夫のアルコール依存によって崩れかけた家庭を必死に支えようと、経済的な部分や夫自身の世話を優先的に行っているにもかかわらず、夫はその状況に甘え余計にアルコールを飲んでしまうという悪循環が生まれたのです。

現在では夫婦や恋人、親子、仕事など様々な場面で使われるようになってきています。

自分が共依存の状態にいるんだという自覚がないまま過ごしている人も少なからず居るでしょう。

なんらかのきかっけがあって気づき、やっと向き合うようになるのか知れません。

共依存をした本人は幸せなの?

共依存をした本人は、幸せを決定付ける基準が他者の行動にあるので、「幸せ」を自分だけで作り上げることができません。

共依存には、主に2つの種類に分類されます。

どちらのタイプも幸せの基準が自分ではない為、自分が行う行動によって相手が喜んでくれていれば幸せだと感じ、相手が相手をしてくれなかったり少しでも離れようとすれば途端に「不幸せ」となってしまうのです。

・恋愛依存者同士の共依存

恋愛をしている男女のどちらも依存体質で、相手の行動によって自分の存在価値が決まってしまうカップルです。

いついかなる場合でも2人でいなければ気が済まず、そのテリトリーに誰も入れたがらないという特徴があります。

お互い束縛し合うので、友人関係や家族関係が疎かになり孤立しやすくなります。

「私には(僕には)この人しかいない」とお互いに思っているため、上手くいっている時間は問題がなさそうに思えますが、どちらかが不安を感じたりすると途端に大きな問題へと発展してしまいます。

過剰な依存体質ゆえに、暴力や暴言を行ってしまう可能性も高く、もしも別れることになった場合には、立ち直れないほど孤独感や絶望感に満ちてしまうのです。

・回避依存者と恋愛依存者の共依存

このパターンは、片方が回避依存者(依存されると息苦しさを感じる人)で、その相手が恋愛依存者となります。

一見「追う者と追われる者」というシンプルな関係に思えますが、回避依存者は「縛られるのも嫌だけど、寂しいのも嫌」という性質がある為、離れても結局元に戻ってしまいまた苦しくなるというサイクルを繰り返してしまうのです。

共依存を克服する方法

自覚するまでがなかなか容易ではない共依存ですが、共依存を克服するためには、以下の行動をしてみることが有効です。

・共依存となってしまった原因を考えてみる

共依存は、育った環境によって形作られた可能性が高いので、自分自身が育ってきた環境を振り返り、紙に書き出してみるという方法を実践することが有効です。

健全な思考で恋愛が行えるようになるには、衣食住などの安心はもちろん、親や兄弟からの愛や一人の人間として尊重される時間などが必要です。

自分の過去を振り返った時に、それらの何かが欠落しているのならば、それが原因となって依存体質になったと考えることができます。

・信頼できる第三者に本音を話す

共依存に陥った人は、相手に依存するがあまり、孤立してしまいがちです。

克服するためには、自分でその問題を抱え込むのではなく友人や兄弟といった中から、信頼できる人を選び本音で胸の内を話してみるべきです。

自分の感情を対象の相手ではない第三者に話すことによって、大きな不安が少しずつ解消され、少しずつ共依存状態から抜け出すことができることでしょう。

・同じような体験をしている人と繋がる

現代ではTwitterなどのSNSが広く普及しているので、自分と同じような境遇の人と簡単に繋がることができます。

そういった同じ考えや境遇の人と繋がり本音で話すことで、少しずつ共依存を客観的に見れるようになっていきます。

まとめ

今回は、「恋愛における共依存とは何なのか?」という疑問と「克服する方法」について解説してきました。

共依存は、「恋愛依存者同士の共依存」と「回避依存者と恋愛依存者の共依存」に分かれますが、どちらも幸せの基準が相手にある為不安や苦しみを感じやすい傾向にあります。

自分が「共依存」の状態なんだと気づいた時は

  • 共依存となってしまった原因を考えてみる
  • 信頼できる第三者に本音を話す
  • 同じような体験をしている人と繋がる

こういった改善策を実践して、少しずつ共依存を克服する必要があると言えるでしょう。

「自分は共依存かもしれない」と少しでも感じたならば、ぜひここで挙げた改善策に挑戦してみましょう。